ヒルデガード E ペプロウ
~KeyWord~
・Interpersonal Relations in Nursing
・初の看護理論提唱者
・人間関係モデル(対人関係)
・精神力動的看護
・プロセスレコード(再構成)
<人間とは?>
ペプロウは、manという用語を用いて人間を定義している。すなわち、「人間(man)とは、不安定な平衡状態の中で生きている有機体である」としている。また、「ニーズから派生してくる緊張を和らげようと、その人独自の方法で苦闘している」有機体であるとも述べられている。
<健康とは?>
「1つの言語的表象であり、それは創造的で建設的、生産的な生活、また個人的であり、かつ社会的な生活を営もうとするパーソナリティーの前向きの姿勢を表すとともに、その他もろもろの進行している人間の過程が改善の方向に向かうものである」と定義されている。
<看護とは?>
・有意義で治療的な対人的プロセスであり、創造的・建設的・生産的な個人生活や社会生活を目指すパーソナリティーの前進を助長することを目的とした教育的手だてであり、かつ成熟を促す力である。
・看護の観点
健康問題そのものではなく、それに対する人間の反応をみる。
・看護の働き
看護が本当に看護であるならば、必ず当の看護者と患者の人間関係(相互作用)の中で進行するということ。両者の人間関係が形成されていくプロセスそのものが看護である。
<環境とは?>
はっきりと定義していないが、看護師―患者関係を築く過程で作られる、共感的な雰囲気や信頼、尊敬、満足感を共有するという両者の態度などを上げている。これらの人と人のつながり方が環境といえる。
ペプロウの看護理論を学ぶなら必読の書籍
多くの看護理論解説本が出版され、多くの本が「簡単に理解ができる」をうたっていますが、それぞれの解説本で主張する点が少しずれているので、まずは解説本を読み、理論への抵抗感をなくせたら、この一冊を使って深い理解ができるといいですね。
理論とは、器です。器がなければ水をすくう(人を救う)ことができません。
多くの視点を身に付け、深い洞察力を養っていってください。
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