私の所属する学校は今の段階では電子書籍の導入にはあまり乗ってこない状況なので、独自にICT環境を整えることで今の学生の学習効率が上昇するかどうかを検討しています。
ICTとは
ICTとは
information Communication Technologyのことであり、2000年まではITと言われていた技術です。”C”が入った理由はSNSのように双方向の情報通信が主体となったことからCommunicationが追加されたようです。
電子書籍のメリットは学生にとっては大きのではないかと考えています。
その最たるところは重量の軽減です。
看護学校に入学するとかなりの書籍を購入することとなります。(額にして20万以上)
一冊ずつが高額で、一冊ずつにボリュームがあるため、複数の授業があると持ち運びをしている様をみているだけで、登山に行くの?なんて声をかけられ、さらには、なんかの修行?看護って力仕事だから足鍛えているの?なんて言われたこともあります。実際、その荷物は半端ないです。しかも、授業の進度によっては、副読書なんかはいるかいらないかわからないし、その指定もしてくれない先生が多く見受けられたので、全く使わない本も持ち運びする羽目になり辛かったです。それならもう置いておけばいいじゃないかということで学校に教科書やらをおいていく今の学生が何を学習で使用しているかといえば、教科書ではなく、インターネット(Wikiなど)です。
インターネットにならなんでも載っているという「信頼感」は今の学生のほとんどがもっている感覚なのではないでしょうか。
学生にレポートを書いてもらうと参考にしたサイト名が○○製薬であったり、看護学生のブログであったりと様々です。(基本的には教科書や原著論文を参考にすることと言っていますが)これは、もうすでに、教科書を開いて学ぶというスタイルから遠ざかっているのではないでしょうか?
電子書籍化が進めば、タブレットを持ち帰り、調べ物をするときにはタブレットに搭載されている教科書を参考にするのでは?と考えています。少しでも今の学生が使えるようにシステムを変えていく必要がありますね。
ですので、この重量の軽減というのはなんとも看護学生にとっては革新的なメリットだと感じています。女性が大半なのに、教科書が多いので、おしゃれなカバンが使えないのもデメリットですね。それは冗談として、真剣に電子書籍化をはじめとし、タブレットを活用した教育方法はこれからの看護教育の未来が隠されていると感じてます。
新しい技術を取り入れるとどうしても教員には負担になりますので、ここをどうするかが導入への大きな壁であると改めて実感しています。
いかに、操作を簡単にし、使いやすくしていくかが大きな課題となりそうです。
参考になるサイト
◆大阪府立大学レポート
「電子書籍」は看護教育の”秘密兵器”になれるか
教育研究に取り組まれている方
◆中村裕美子(教授)(大阪府立大学 看護学部)
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