キャリアデザインとは、自分自身の看護観、看護職人生について、自らが主体となって構想し、実現していくことをいいます。これまでの自分の経験やスキルはもちろん大事ですが、それだけに固執するのではなく、「ありたい将来像」を考えながら自分の持つ能力を活かし、自らの可能性を高めるための仕事、職務の形成を進めていくものです。
自分自身の看護観を見つめ直し、看護師として主体的に行いたいことはなんなのか、自分の内側に問いかける時間が必要ですね。
患者さんをケアし、回復していく姿に仕事のやりがいを感じている人が、管理職になり、スタッフを管理する仕事が大半になってしまうとやる気が萎えてしまうのが納得いくように、キャリア=管理職という誤解だけは避けないといけないですね。管理職のみなさんには、良い看護師人生を歩んでもらうためのジョブローテーションや職務内容のさらなる高度化などのキャリアパスを提示し、本人の志向性を理解した上でサポートしていただけることを願います。
心理学者のエドガー・H・シャインが提唱し、8つに分類したキャリアアンカーから5つを取り上げ、看護師のキャリアを明示してみましたので、参考にどうぞ。
エドガー・H・シャイン
『キャリアアンカー』
①『管理能力』・・・組織の中での役割を臨む
⇒主任、師長、看護部長
②『技術・機能的能力』・・・自らの専門性を高めたい
⇒認定看護師、専門看護師
③『安全性』・・・一つの組織に長く属したい
⇒保健師、助産師
④『創造性』・・・新しいことを生み出したい
⇒看護教員、大学院
⑤『自律と独立』・・・独立したい
⇒企業勤務(診療所/健康管理室)
治験コーディネーター
訪問看護ステーション
起業
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