看護師の資格を取った人の大半は、病院に勤めると思いますが、その就職活動ってどうしていますか?
私の知り合いのほとんどは、総合病院でまずは、スキルを磨くといって就職先を総合病院にし、なんなく就職を決めてきました。総合病院の多くは新人や結婚適齢期、出産適齢期の退職の穴埋めに毎年人事を悩ませており、就職を希望すれば、大半の病院は採用されると思います。
私も、救急看護がしたくて採用試験を受け、採用試験の最中に「あなたが希望する配置を必ずしもかなえることは難しいと思いますが、その点についてどう思われますか?」と面接で質問を受けました。
あなたならどう答えますか?
「はい、配置については希望はありますがそれでも難しい場合は配置された部署でできる限りの看護を実践したいと考えています」とか答えますか?
看護師は毎年どこにどんな人員の穴が開くかわからないので、できるだけ穴がうめられるような人員を採用しておくことが企業としては狙いがあります。つまり、上層部のいうことを聞いて、異動に異を唱えないもの。言い方がわるいけど、都合の良い人材です。
なんとなく看護をして、給料をもらっていればいいやと思うならこれでもいいでしょう。でも、こんな看護をしたい、こんな思いをもって取り組んでいきたいと思ったら、そういう体制の中で実践していくなかでいつの間にか埋もれていってしまいます。実にもったいない。思いがあって苦しい看護学生時代を乗り越えてきたのに、もったいない。
みんながみんな思いがかなえられるようにするのは難しいかもしれないけど、それぞれがしっかりと思いをもって取り組むことができたなら看護の体制はもっともっと絶対よくなります!私はそういう看護師をもっと増やしていきたい。
ちなみに、先ほど面接で質問されたことに対して私がどんな回答をしたかといいますと、はっきりと「他部署では自分の力を存分に発揮できるとは思いません。しかし、希望を叶えていただければ、十二分の力を発揮し、病院に貢献することを約束します」といいました。
それでも、なんども「他部署への異動のことは考えないのですか?」
「どこかに欠員があれば、あなたがその役を担うことだってありますがどう思われますか?」と質問してきました。こういった質問に対しても全く引く気はなくだた一点、「私のできる看護をすることが病院の貢献につながると考えており、その看護は他部署では実現できません。」「もし、他部署での勤務を命じられ、希望がかなわないのであれば、採用を見送っていただきたい」とまでいいました。
一見すれば、ただのわがままですよね。でも、自分のしたいことをはっきりと伝え、いったことに責任を取る覚悟で看護をするんだという気持ちが伝われば相手も納得してもらえます。ちなみに、この面接は採用を受け、希望通りの部署に配属されました。
就職・転職についてはどのぐらい給料をもらいたいのかを重視すると失敗します。たいてい、お金に羽振りのいいところは病院の経営に問題があるか、転職が多いから金銭で就業者を早急に集めたいところが多いような気がします。
どんな看護をしたいのか、どんな部署で働きたいのか。どんなことを実現したいのか、あなたが看護をして社会にどんな影響があるのかを考えてみてください。
熱く語れる看護師がもっと世の中に増えることを切に切に願い、本文を締めたいと思います。
長文読んでいただいたあなたに深く感謝いたします。
就職活動について書かれたホームページがありましたので、参考にどうぞ
看護ナビ「HOW TO 就職活動」
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