シスター・カリスタ・ロイ~人間とは?~
今回はシスター・カリスタ・ロイについてのまとめをします。
<人間とは?>
・4つの適応機能(生理機能、自己概念、役割機能、相互依存)への適応を維持するために活動する認知器、調節器をもつ適応システム。
・変化する環境と絶えずかかわり合っている生物的社会的存在
・特定の目的のたえに統一体として、機能する部分、もしくは、サブシステムからなる一つの全体である。
<ヒューマニズムに基づく前提>
①人間は自分自身の創造力をもつ。
②人間の行動は目的があり、単なる因果の連鎖ではない。
③人間は全体的な存在である
④人間の意見や見解には価値観が含まれている
⑤対人関係が重要である
<ナイチンゲールとの類似点>
ナイチンゲールもロイも、人間は、自然環境の変化により、左右される存在であるという考えを持っている
<ナイチンゲールとの相違点>
ナイチンゲールは、人間を宗教的に捉えている部分があるが、ロイは、人間を適応を維持するために作動する調節器・認知器をもつ適応システムをして捉えており、人間というものを科学的に分析している。
以上がロイにおける人間とは!?についてです。ナイチンゲールとの比較をしましたが、人間をより科学的、論拠をもって捉えようとしているのがロイの特徴です。 言い方に問題があるかもしれませんが、機械のように、プログラムのように、全く同じ状態で同じ条件の刺激が加わったとき、全く同じ行動(反応)を見せることをシステムとして論じてます。 他の定義についても順次アップしていきます。
コメント