歴史・背景
1926.8.12 誕生!
年 | 年齢 | 出来事 |
1926.8.12 | 0 | 誕生! |
1947 | 21 | ニューヨーク医科大学フラワー5番街病院看護学校を卒業 |
1951 | 25 | ニューヨーク・ブルックリンのセント・ジョーンズ大学で公衆衛生看護の学士号を取得 |
1954 | 28 | コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで精神衛生コンサルテーションの博士号を取得 コネティカット州ニューヘブンにあるエール大学看護学部に奉職し、8年勤めた。 |
1958まで | ~32 | 準研究員として、また、プロジェクト主任調査研究員として「基礎カリキュラムにおける精神保健概念の統合」と題する合衆国のプrジェクトに関わる。 |
1961 | 35 | ロバート・jペレッティアー氏と結婚 |
1962-72 | 36-46 | マサチューセッツ州ベルモントのマックリーン病院で臨床看護コンサルタントを務める |
1981 | 55 | マサチューセッツ州ウォルサムのメトロポリタン・ステイト病院に看護教師として勤める |
1987 | 61 | 教育・研究担当副看護部長に就任 |
2007 | 81 | 逝去 |
オーランドの理論と実践
彼女の理論では、看護婦と患者の間の相互関係が強調され、双方が相手の発言と行動に影響されるとし、知覚・思想・感情を患者と一緒に探り確認することの重要性を強調している。
彼女は、患者の苦しみは、自分ひとりではコントロールできない環境に対する反応から生じると主張し、さらに患者の苦しみはその体験を看護婦が正しくとらえることができないこと、あるいは患者が援助を要するニードを最初にはっきりと伝えることができないことから生じると主張している。
いずれの場合にも、看護過程規律を用いることが必要である。そして、看護過程へこの間おじょの理論を統合していけば、患者のケアに患者自身を最大限参加させることが可能になり、また、この看護過程規律は看護婦が医学的疾病指向よりも、むしろ看護としての見通しに立って患者をみることができるようにするものである。
1)人間とは?
「人間は言語的・非言語的に行動する。」
この前提の立証は、オーランドの”行動の重視”に見出される。人間は、ある状況においては彼自身の援助を要するニードを自分で満たすことができるときもあり、できないで苦しむ時もある。
専門職看護婦は、援助を要するニードをはっきりと表現できない人々にのみかかわるべきだというのが、オーランドの主張の基本です。
彼女はまた、患者たちの反応はそれぞれユニークであり、個別性があると思っている。したがって、専門職看護婦は、それぞれの患者に同じ行為が認められた場合でも、それは全く異なったニードのシグナルであることを認めることができる。
また、人間とは、ニードを持ちストレス状況の中で安楽と不快に対処するという特徴がある。
2)健康とは?
心身の不快さからの解放と考え、快適な気持ちと幸福感が健康に寄与する。また、健康は明らかに安楽の状態、つまり適切さと安寧の感覚である。
3)看護とは?
- 看護とは、自律的に機能する確固たる専門職であるべき
- 看護と医学は、はっきりと区別される専門職である
- 看護とは患者がニーズを満たすうえで必要とするあらゆる援助を提供するもの
- 看護婦が患者を援助するのは、患者が自分の必要なことに対処できない、あるいは患者が指示された治療を単独では行えないときである
- 看護は看護過程は、患者の行動、看護婦の反応、そして患者の当面のニードを満たすために計画された看護行為のあいだの相互作用とみなされている
- 看護とは、患者の心身の不快さを軽減し、その不快さを悪化させてはならない
- 看護では、個々人へ直接的援助を提供することに関心を払う必要がある
ニードとは?
さまざまな状態のもとでの患者の欲求で、それが満たされれば、患者のその時その場の不安・苦悩は軽減あるいは除去され、患者の安楽さ、あるいは満足感は促進される。
ナイチンゲールとの比較
「人間」
ナイチンゲールは人間の認識(思いや考え)を重視しているのに対し、オーランドは患者の行動を重視している
「健康」
ナイチンゲールは、病気やケガなどの身体的な面からとらえ、オーランドは快・不快などの心理的な面から捉えている
「看護」
ナイチンゲールは時代のせいもあるのか、悪条件での環境改善を熱く述べており、オーランドは整った施設での看護を前提としている。両者とも患者が必要とすることを援助することとしている。
総合的な比較
ナイチンゲールは心理的・社会的環境に注目するオーランドにい対して、自然的環境を強調する傾向があった。これは、彼女の時代状況や戦争で破壊された環境下で看護婦のリーダーとして活動していたことが大きな原因である。
KeyWord
1.当面のニード
2.身体的・精神的な安楽
3.適切さ
4.安寧
5.潜在的
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