【第110回:午後17問】経口投与後の薬物が初回通過効果を受ける場所はどれか。

経口投与後の薬物が初回通過効果を受ける場所はどれか。

1.胃
2.肝臓
3.小腸
4.腎臓

【解答】2
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【解説】

1:胃は比較的広い上皮表面を有するが、厚い粘液層と短い通過時間が薬剤の吸収を制限している。大部分の吸収は小腸で起こる。

2:内服薬は消化管で吸収され、門脈経由で肝臓へと運ばれる。薬物は肝臓で代謝を受け、代謝を免れた薬物が肝臓から心臓経由で全身へと運ばれる。
最初に肝臓を経由して薬物が量的に減少することを「初回通過効果」という。
よって、内服薬の初回通過効果が主に起こる部位は肝臓である。
第102回 午後79で類似問題が出題されていました。

3:小腸は、消化管で最も大きな薬物吸収表面積を有し、その膜は胃の膜よりも透過性が高い。その為、大部分の薬物は主に小腸で速やかに吸収される。

4:腎臓は肝臓で代謝された薬物の排泄を行う。

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