社会的な活動が成功するためには顧客が誰であるか、その顧客に対してのベネフィット(利益)がなにであるかをはっきりとさせましょうとドラッガーが提言している。
看護教育においての顧客とは、「看護師になりたい学生」は間違いないとおもいますが、ベネフィットがあまり理解されていないのではないでしょうか。
看護師になりたい学生にとってのベネフィットは「簡単に楽しく覚えられて看護師になること」
だから国家試験の合格率もその学校の指標になってくるんだとおもいます。
私の時代では、国家試験の対策は自分でするものであり、大学側はなんの対策も行わなかった。
しかし、今はだいぶ変わった。
国家試験に合格するように丁寧に指導し、学習する機会を作り、1人でも多く看護師になれるように手厚くサポートを行っている。
看護教員の多くは看護師になっていろいろ考えることが楽しい、理にかなっている、科学的だとする気持ちから思考することが楽しいんだと思い、学生にいろいろと考えさせるような課題を提示する。
しかし、学生にはそれだけの知識や経験がないので、考えてそれが理にかなっているか判断できない。結局複雑に考えて辛いと感じるだけなのだ。
教員の価値観を学生に押し付けて学生のベネフィットを取り違えているといってもいい。
最初にもいったように学生は「楽しく簡単に学べて看護師になりたい」これを満たすことができたらその価値観は計り知れないのではないだろうか。
それでは、立派な看護師になれない。たくさん苦労しないと、辛くても勉強しないとだめでしょうと考える方は一度考えてみてください。
とても辛い思いをした勉強を再びしたいと思いますか?
看護師にやりがいを感じ、自分を高めることができるようにサポートしていきたいですね。
学生の価値観を歪めず、看護師の社会的な価値を伝えていきたいです。
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