【第110回:午前34問】尿失禁の種類と対応の組合せで正しいのはどれか。

尿失禁の種類と対応の組合せで正しいのはどれか。

1.溢流性尿失禁───排尿間隔の記録
2.機能性尿失禁───骨盤底筋訓練
3.切迫性尿失禁───下腹部への軽い刺激
4.反射性尿失禁───間欠的自己導尿

【解答】4
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
【解説】

1:溢流性尿失禁は、慢性尿閉によって尿が膀胱に溜まり、膀胱内圧が上昇して尿が漏れ出してしまうものである。主に前立腺肥大症による症状でみられ治療としては、原因となる疾患の治療が優先となる。

2:機能性尿失禁は、運動機能低下や認知症などによりトイレに間に合わなかったり、排尿すべき場所を認識できずに生じる尿失禁である。

3:切迫性尿失禁は、膀胱が過敏な状態で、強い尿意が急に起こり、我慢できずに尿が漏れてしまうものである。脳梗塞などの中枢神経疾患、過活動性膀胱などでみられ治療としては、膀胱訓練を行う。

4:反射性尿失禁の原因として、前立腺肥大症や、神経膀胱などがあり、その治療法として、手術または間欠的導尿がある。

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