Aさん(44歳、男性、会社員)は、20年以上の喫煙歴があり、BMI26である。
会社の健康診断で脂質異常症と高血圧症を指摘された。
Aさんが発症する危険性が高い疾患はどれか。
1.1型糖尿病
2.潰瘍性大腸炎
3.肺血栓塞栓症
4.労作性狭心症
5.閉塞性血栓血管炎
【解答】4
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【解説】
1:1型糖尿病は、主に自己免疫学的機序により、膵臓にあるインスリンを分泌するβ(ベータ)細胞が破壊され、インスリンが出なくなるため慢性的に高血糖になる状態です。日本の糖尿病患者の約95%は、2型糖尿病で生活習慣が指摘される。
2:潰瘍性大腸炎は、大腸に限局した潰瘍やびらんができる原因不明の炎症性腸疾患で悪性化の頻度は高い疾患。
3:肺血栓塞栓症は下肢深部静脈血栓など、肺以外で形成された血栓が運ばれて、肺動脈で閉塞を起こす状態のこと。
4:労作性狭心症の根本的な原因は、心筋に酸素と栄養を送る冠動脈が動脈硬化によって狭窄することである。冠動脈が動脈硬化を引き起こす原因は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病や喫煙習慣、肥満などが挙げられ、多くはこれらのリスクがいくつも積み重なって発症する。
5:閉塞性血栓血管炎(バージャー病)とは、脚や腕の比較的細い動脈が、炎症を起こして閉塞する病気です。 閉塞性血栓血管炎は喫煙者によくみられ、症状は、腕や脚への血流減少による冷感、しびれ、チクチクする感覚、灼熱感などが報告されている。
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