腋窩での体温測定で体温計を差し入れる際に正しいのはどれか
- 汗は体温を下げる働きがあるのでそのまま測る
- 側臥位を続けた場合、下になっている側は温度が高くなりやすい
- 体温計の先が腋窩の最も深いところに当たるようにする
- 腕は肩の高さに挙上したままにする
正解【 3 】
1 × |
汗があると気化熱によって腋窩温度が低下する恐れがあるため拭き取るのが望ましい |
2 × |
側臥位になると圧反射が起こり、下側の働きが抑制されます。つまり、発汗が減少し、体温が低下、血圧が下降します。これにより腋窩の温度は下がります。よって、体の下になっている側は体温が低くなりやすいと言えます。 |
3 ◯ |
腋窩の最も深いところには、腋窩動脈が走行しているため、核心温に近い値が計測できる |
4 × |
脇を締めてしっかりと密着して測定する必要がある。 |
POINT!
腋窩温を測定する際には、体温計を30~45度の角度で、先端が腋窩の最深部に位地するように挿入する。
腋窩の最深部は、腋窩動脈が走行しており、腋窩の表面温度は核心温(約37度)に近くなる。
ただし、腋窩は汗で濡れていると、気化熱によって皮膚表面の体温が奪われ低下する恐れがあるため、腋窩が汗などで濡れている場合は拭き取り、脇を締めてから10分後ぐらいに測定を始めるのがもっとも正しく測定できる。
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