文献検索ってどうするの? 文献検索ってどんなところを使ったらいいの? など、多くの質問をいただく機会が多く、その都度説明してきましたが、 最近こんな本があることが分かりました。 これは、私がいろいろと説明してきた内容がかなり網羅されているので、今では、この本をおすすめしています。
文献検索ってどうするの?
本のタイトルは『看護師のためのWeb検索・文献検索入門 (JJNスペシャル)』という本です。
図書や、雑誌、WEB検索を用いてどのように文献や資料を検索すればいいのかが細かく記載されています。 この本のいいところは、こんなときはこんなサイトを使うといいよという情報だけでなく、実際に検索するときは、ここの枠(検索窓)にこんなワードを打ち込んで、このボタンをクリックしてみてくださいと丁寧に説明してあるところです。 本の中にも図書館で勤務されている方が、説明する内容を載せていると書かれているように、実際のサイトのページを掲載して、丁寧に説明されているかのように書かれています。
文献の検索もちょっとよくわからない。どんなサイトを使うの?何が調べられるの?といった疑問に答えてくれる書だと私は感じました。3年目とかで教育の一環で看護研究を取り組まれる看護師さんも多いと思いますので、看護研究にあまり触れてこなかった方は1度手にもって読まれることをおすすめしています。
文献検索って敷居がたかいなって感じてるがために研究に対して苦手意識をもっている方も多いと思いますでので是非ご活用ください。また、看護研究をしなくても、日々の実践での根拠(エビデンス)探しに文献を検索してもらえると嬉しいです。
看護部長はじめ、看護管理職様へ
勤務時間中に文献を調べるスペースを気軽に使用したり、検索できる端末があったりすることは、文献に触れる機会を増やし、疑問を持った時に文献にあたり、実践に対してより根拠をもとにした看護が提供できると信じています。
現在、電波や電磁波は、精密機器に対して誤作動を起こす危険性があるため持ち込みができない状態とする病院、病棟が多いと思います。そのため、PCはあるものの、即座に検索できる環境が整っているとは言い難いのが現状と言えるのではないでしょうか。
もし、今疑問に思ったことがすぐに検索できたら、疑問を解決するために検索し、検索結果に対しさらに疑問が生じ、もっと調べてみたいと思うようになるのではないでしょうか。
研究とは、問題意識を持ち、改善策、解決策を模索するために行うものではと思います。ならば、疑問をもったところから研究をいつでもはじめられるようにすることが何よりも重要だと思います。
これを見てくれた管理職の方々が、より深い理解のもと、看護師に思慮する時間と環境を提供してくれるならば、その思いに十分に答えたいと私は思います。充実した看護実践は、根拠に基づいた信頼と責任と自信に満ちた実践から成り立つものと信じています。
よりよい看護実践が増え、クオリティーの高い医療が提供できることを願っています。 その他 看護研究で役に立ちそうな本を紹介します。
看護研究で役に立つ書籍
■看護研究の進め方 論文の書き方 第2版 (JJNスペシャル)
■医療者のための伝わるプレゼンテーション (JJNスペシャル)
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