閉塞性動脈硬化症〈ASO〉について正しいのはどれか。
1.橈骨動脈に好発する。
2.粥状硬化が原因である。
3.末梢血流量が増加する。
4.歩行によって痛みが改善する。
5.中小動脈の非化膿性炎症で生じる。
【解答】2
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【解説】
1:閉塞性動脈硬化症は、下肢末梢血管が動脈硬化によって固く細くなり、血行障害を起こした状態をいう。橈骨動脈は前腕にある。
2:閉塞性動脈硬化症の原因である動脈硬化は病理学的に粥状硬化、中膜硬化(メンケベルグ硬化)、細動脈硬化の3つの型に分類される。下肢の閉塞性動脈硬化症は粥状硬化により発症し、糖尿病や血液透析などが関連した場合には、中膜硬化症や細動脈硬化症も関与し下肢虚血の病態の悪化を引き起こす。
3:閉塞性動脈硬化症(ASO)は、下肢末梢血管が動脈硬化によって固く細くなり、虚血性の血行障害を起こした状態で、血流量は低下するため、足背動脈の拍動も減弱または消失する。
4:閉塞性動脈硬化症の代表的な症状として間欠性跛行がある。間欠性跛行とは、しばらく歩行を続けると下肢に痛みや痺れが生じ、一旦安静にすると症状が緩和し、再度歩行が可能となることをいう。
それ以外にも、下腿のしびれ、皮膚蒼白、進行すると下肢の激痛、変色、壊疽が起こる。
【類題】
・第102回看護師国家試験 午前80問
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