【第110回:午後112・113・114問】Aさん(35歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30歳のときに双極性障害と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。 仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。Aさんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

  1. Aさん(35歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30歳のときに双極性障害と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。Aさんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。
    1. 【問題112】入院時、AさんのBMIは29.5。この数日は食事をとっていなかった。入院後も興奮状態がおさまらず、壁に頭を打ちつけはじめたため、医師から抗精神病薬の点滴静脈内注射と身体的拘束の指示が出た。身体的拘束中のAさんの看護で正しいのはどれか。2つ選べ。
    2. 【問題113】 入院後1週、身体的拘束は解除された。Aさんは常に動き回り、他の患者への過干渉が続いている。食事中に立ち上がりホールから出ていこうとするため、看護師が止めると強い口調で言い返してくる。A さんは「ゲーム関連の仕事を探したい。早く退院させろ」と1日に何度も看護師に訴えるが、主治医は退院を許可していない。Aさんへの対応で適切なのはどれか。

Aさん(35歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30歳のときに双極性障害と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。Aさんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

【問題112】入院時、AさんのBMIは29.5。この数日は食事をとっていなかった。入院後も興奮状態がおさまらず、壁に頭を打ちつけはじめたため、医師から抗精神病薬の点滴静脈内注射と身体的拘束の指示が出た。身体的拘束中のAさんの看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.水分摂取は最小限にする。
2.肺血栓塞栓症を予防する。
3.頻回に様子を見に来ることを伝える。
4.身体的拘束の原因となった行為を一緒に振り返る。
5.興奮状態が落ち着いたら看護師の判断で身体的拘束を解除する。

【解答】2 3
–––––––––––
【解説】

1:食事をとっていなかったことから脱水による血栓形成の可能性がある為、水分摂取に制限する必要はない。

2:身体拘束で動けないため、肺血栓塞栓症の予防が必要。

3:身体拘束を行うため、頻回の様子観察が必要。

4:興奮状態の患者と一緒に原因を振り返っても、冷静な判断ができるとは考え難い。

5:看護師では無く、医師の判断を仰ぐ。

【問題113】 入院後1週、身体的拘束は解除された。Aさんは常に動き回り、他の患者への過干渉が続いている。食事中に立ち上がりホールから出ていこうとするため、看護師が止めると強い口調で言い返してくる。A さんは「ゲーム関連の仕事を探したい。早く退院させろ」と1日に何度も看護師に訴えるが、主治医は退院を許可していない。Aさんへの対応で適切なのはどれか。

1.休息できる場所へ誘導する。
2.過干渉となる理由を確認する。
3.退院後は家族と暮らすように提案する。
4.仕事に必要なスキルについて話し合う。

【解答】1
–––––––––––
【解説】

1:看護師は他の患者さんに近づきすぎているな、相手が混乱しているなという気配を感じたらすぐに、この患者さんが他の患者さんに対してトラブルが起こさないように働きかける必要があるため、休息できる場所へ誘導し落ち着いてもらう必要がある。

2:興奮状態の患者と一緒に理由を確認しても、冷静な判断ができるとは考え難い。

3:興奮状態の患者に何かを提案するより、刺激から遠ざけることが望ましい。

4:興奮状態の患者と何かを話し合うより、刺激から遠ざけることが望ましい。

【問題114】 
入院後2か月、Aさんの状態は落ち着き、退院に向けての準備が進められている。Aさんは、「会社で同僚と言い合いになってこれまでも仕事を変わってきた。
そのたびに調子が悪くなって、何度も入院した。家族と言い合いをしたぐらいで近所から苦情があって、嫌になって引っ越した」と看護師に訴えた。
Aさんの退院に向けて連携をとる機関はどれか。2つ選べ

【解答】2 4
–––––––––––
【解説】

1:警察は事件が起きるなり、事件性が考えられるなりのことが無い限り、何もできない。

2:精神保健福祉業務として、保健所でも相談業務などを行なっている。

3:保護観察所は罪を犯した青年などの更生施設。

4:地域活動支援センターは創作的活動や生産活動の機会の提供、および社会との交流等を行う施設。
在宅の障害者が、登録事業所に通所して地域において自立した日常生活・社会生活を営むことができるよう、創作的活動・生産活動等のサービスを受けることができる。

また、1型の施設の場合、精神保健福祉士など専門職スタッフ常駐しており、相談者の困りごとを一緒にサポートし解決したり、医療機関・支援機関等との連携サポートも行っている。このことから、入院時の病院、本人、地域活動支援センターその連携は退院に当たって有用な手段とも言える。

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