【第110回:午後88問】Aさん(53歳、男性、会社員)は、数日前から耳鳴、めまい、耳閉感が出現し、突発性難聴と診断され入院となった。副腎皮質ステロイド薬の投与で症状が改善したため退院することになった。入院前の生活習慣は、外食2回/週、飲酒(ビール700mL/日、睡眠6時間/日、入浴1回/日、喫煙 20本/日、散歩2回/週。 退院後の生活で、Aさんが控えるべき事項はどれか。2つ選べ。

Aさん(53歳、男性、会社員)は、数日前から耳鳴、めまい、耳閉感が出現し、突発性難聴と診断され入院となった。副腎皮質ステロイド薬の投与で症状が改善したため退院することになった。入院前の生活習慣は、外食2回/週、飲酒(ビール700mL/日、睡眠6時間/日、入浴1回/日、喫煙 20本/日、散歩2回/週。
退院後の生活で、Aさんが控えるべき事項はどれか。2つ選べ。

1.飲酒
2.外食
3.喫煙
4.散歩
5.入浴

【解答】1・3

【解説】

1:アルコールを飲むと、肝臓機能に影響が出てステロイドの副作用が強くでる可能性がある。
また、飲酒自体も突発性難聴の発症に関連性があるため控える必要がある。

2:外食による塩分の過剰摂取が指摘されるが、Aさんにとっては、禁酒と禁煙が先行するべき事項である。

3:ニコチンを吸引することによって血管収縮が起き、血流障害を来すために喫煙が突発性難聴の治療を遅らせたり、難聴の再燃を促進させるということがあるため控える必要がある。

4:週2回の散歩は通常行うべきで、Aさんにとっては、禁酒と禁煙が先行するべき事項である。

5:入浴によってめまいが増悪することも考えられるが、禁酒と禁煙は最も先行するべき事項である。

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