離職はずばり、勤務体制にある!

看護のこと

 看護師で以前により騒がれているのが、「離職」についての問題だと思います。

 離職の原因は、その過酷な労働条件をあげることが多く夜間勤務の大変さを訴えています。

 たしかに、経験上夜勤は大変です。ただ、夜勤単体ではさほど大変ではありません。看護師が夜勤が大変だと語る理由は、前後の勤務体制のつながりにあります。

 私は3交代制の勤務しかしたことがないので、2交代のことは体験していないので語れませんが、3交代制でいうと日勤の次が深夜勤になります。これは、勤務終了後8時間程度で家に帰り、食事を済ませ、風呂に入り、睡眠をとり、起きて、準備をし、出勤するという事柄が全て含まれてます。

 人間の睡眠は6~8時間はとることが望ましいなどと言わていますが、当然不可能です。

 この勤務状態が私の場合1ヶ月で6~7回ありました。

そして、疲労が取れぬまま勤務をまた続けます。

 これを続けているといらいらするし、モチベーションは下がり勤務を終えることだけを考えるようになっていきます。 「無事に終えたい・・・・」これにつきます。

 そして、夜勤に入る看護師は、夜間不安だろうからと変に気を使われて、日勤から重症の患者さんの受け持ちを命じられます。日勤からケアに取られ、バタバタと働いた挙句、夜勤でもバタバタとケアをする。はっきりいって一番しんどいんです。

  私は、別に日中にケアしないと夜間不安ではないので日勤でのペース配分を考えて勤務するようにしています。まぁ、これも一部手を抜いているように聞こえるので考えようですけどね。

 夜勤は単体では辛くないという体験もしました。休み→深夜とかですね。実際体は辛くありません。しかし、精神的に楽ではないんです。深夜入りということは0時には病院にいないといけません。前日の休みは18時には寝ていたいんです。

 いつ夕食を食べるか、いつ風呂に入るか考えて生活すると夕方ぐらいからは夜勤の調整のために時間を取られ、日中も今日は夜勤だからといってあまり強い活動を控えるという人も多くいました。子どものいる家庭などは自分で調節することができないから、夜勤入の日は自宅に帰らないという人もよく聞きます(病院にはたいてい仮眠室がありますからそこで寝てます。ちなみに私の病院の男性の仮眠室はベッドが2つだけでした、男性職員は60名程度いますが)

 非常にむずかしい。夜勤自体は楽になるけど、休日が休日でなくなってしまう。さらに、難しいことに勤務をいじれるほど人がいないということです。勤務体制を条件よく作ると、希望の休みがなくなってしまうし、有給なんて捨てる勢いです。 (そんなぐらいなら有給の不消化分を給与として支給してくれればいいのに。)

 夜勤はその職務上なくすことが絶対にできませんが、この勤務の流れを上手くすることで身体的、精神的な負担は軽減されると思います。

 まぁ、やっぱり3交代はこの先なくしていったほうがいいと思いますが。

 勤務体制からくる離職はいかに負担感を減らすかということだと思いますね。

生活に合わない働き方にとてもメリットを感じるならいいですが、おそらく家庭ができたらこの働き方は無理があるんでしょうね。

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