終末期の看護においては、看護過程の展開や介入において、個別性を捉えることが大切です。いや、個別性よりさらに複雑な”その人らしさ”という点をどれだけ捉え、援助できるかが求められます。
しかし、この点については、実に捉えることが難しく、また、確実な答えがないことからこれでよかったのか私も常に悩みながら学生の指導にあたっています。
人間には自分でも意識していない部分が存在し、その部分がその人らしさであることも珍しくない。つまり、本人もその人らしくという部分の確実な答えを持っていないこともある。私たち看護師は患者さんの鏡となり、自分らしさを感じてもらうことも一つの役割であると考えています。
あなたは、あなたらしいねと言われたとき、その言葉に特に疑問を感じませんか?
私らしさって何なんだろうと疑問に感じていませんか?
その一つの答えは間違いなく、そばにいる人が持っています。
私を取り囲む多くの人によって支えられ、
そして、自分の存在が明確になり、
私らしさが見えてくる。
ここから、”私らしく生きる”ことができるようになる。
孤独では、私らしく生きることすらできないと私は思います。
孤独では、生きる意味さえ失ってしまうと思います。
奥深い看護、さらに死生観が加わると、それは迷宮入りしたような複雑な奥深さが垣間見えます。
少しでも、学生にこの奥深さを感じてもらうこと。
生きていることを支えること その人らしくを支えることを伝え、感じてもらい 幸せに生きることにおいて必要なことをそれぞれが芯にもって看護師を続けていって欲しいと願うばかりです。
そのためには、短い実習の期間に患者さんと交わした言葉の意味をどれだけ実感できるかが鍵だと思っています。
貴重な時間をいただき、学生を成長してくださる患者さんに深く感謝し、今日も頑張っていきたいと思います。
終末期の勉強をしたいと思っていたら、エンディングコーチという資格があることを知りました。
設立は2012年とのこと。まだまだ新設の資格であらがきっと多いのだと思うが、これからの多死社会を幸せに乗り越えるには必要な考え方がたくさんつまっているのだと思い、ひとまず資料請求をしてみました。
ついてにWEB講座もあるようなので、無料体験を申し込んでみました。
これが、どんなものなのかは、追ってレポートしていきたいと思います。
勉強したい人に、勉強したい内容があるのかどうか見てみたいと思います。
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