【まとめ】看護実習でよく見る循環器系の薬

ヒトコト

心臓・血管系の薬剤

降圧薬

分類一般名商品名効能・効果主な副作用特徴、看護のポイント
利尿薬(ループ利尿薬)フロセミドラシックス浮腫、高血圧症など低K血症
低Na血症など
・飲水量、尿量、体重を観察する。
・血清電解質に注意する。
利尿薬(K保持性利尿薬)スピロノラクトンアルダクトンA浮腫、高血圧症など低K血症、
低Na血症など

・飲水量、尿量、体重を観察する。
・血清電解質に注意する。
Ca拮抗薬アムロジピンベシル酸塩アムロジン、ノルバスク高血圧症、狭心症顔面紅潮、熱感、頭痛長時間作用型のCa拮抗薬
ニフェジピンアダラート、アダラートL、アダラートCR高血圧症、狭心症顔面紅潮、熱感、頭痛など
グレープフルーツジュースと一緒に服用しない。
β遮断薬ビソプロロールフマル酸塩メインテート高血圧症、狭心症、心室性期外収縮ほか徐脈、呼吸困難、喘鳴など血圧、心拍数を観察する。投与初期・増量時は心不全の悪化、浮腫などに注意する
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬エナラプリルマレイン酸塩レニベース高血圧症、慢性心不全ほか咳嗽、高K血症、起立性低血圧など咳の発現に注意する。
起立性低血圧の徴候を確認する
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)カンデサルタンシレキセチルブロプレス高血圧症、慢性心不全(ACE阻害薬が適切でない場合)高K血症、低血圧、立ちくらみ、ふらつきなど血清電解質、起立性低血圧の徴候を観察する
その他エプレレノンセララ高血圧症高K血症
起立性低血圧など
血清K値:5.0mEq/L以上で減量を考慮、5.5mEq/L以上で減量または中止、6.0mEq/L以上で直ちに中止。
アリスキレンフマル酸塩ラジレス高血圧症高K血症、低血圧、頭痛、めまいなど血清K値、血清Cr値を観察する

抗不整脈薬

分類一般名商品名効能・効果主な副作用特徴、看護のポイント
クラスⅠaジソピラミドリスモダン、
リスモダンP
期外収縮、発作性上室性頻脈、心房細動ほか心停止、心室細動、低血糖などⅠa群は上室性不整脈、心室性不整脈に有効
クラスⅠbメキシレチン塩酸塩メキシチール頻脈性不整脈(心室性)、糖尿病性神経障害の自覚症状皮膚粘膜眼症候群、心停止、心室細動などⅠb群は心室性不整脈に有効。
クラスⅠcピルシカイニド塩酸塩水和物サンリズム頻脈性不整脈心室細動、心室頻脈、洞停止、失神などⅠc群は心室性不整脈と上室性不整脈に有効
クラスⅡランジオロール塩酸塩オノアクト手術時の心室細動・心房粗動・洞性頻脈の頻脈性不整脈に対する緊急処置ほかショック、心停止、血圧低下などⅡ群(β遮断薬)は頻脈性の不整脈に有効
クラスⅢアミオダロン塩酸塩アンカロン

生命に危険のある心室細動、心室性頻拍ほか間質性肺炎、肺線維症、既存の不整脈の重度の悪化、甲状腺機能異常などⅢ群は致死的心室性不整脈の予防、肥大型心筋症に伴う心房細動に用いられる。

狭心症治療薬

分類一般名商品名効能・効果主な副作用特徴、看護のポイント
硝酸薬ニトログリセリンニトログリセリン、ニトロペン、ミオコール狭心症、心筋梗塞など血圧低下、顔面紅潮、めまい、頭痛など狭心症発作時に舌下投与で用いられる。ED治療薬(PDE5阻害薬)との併用は禁忌
硝酸イソソルビドニトロール狭心症、心筋梗塞など血圧低下、顔面紅潮、めまい、頭痛など
ジピリダモールペルサンチン狭心症、心筋梗塞などほてり、頭痛、めまい、心悸亢進などほてり、頭痛の徴候を観察する
ニコランジルジグマート狭心症、心不全頭痛、動悸、顔面紅潮などED治療薬(PDE5阻害薬)との併用は禁忌

強心薬

分類一般名商品名効能・効果主な副作用特徴、看護のポイント
ジギタリス製剤ジゴキシンジゴシン、ジゴキシンうっ血性心不全などジギタリス中毒など中毒症状に注意する。血中濃度測定の値を観察する
カテコラミンドパミン塩酸塩イノバン、カコージン、プレドパ急性循環不全など不整脈など血圧、心拍数、尿量などに注意し、不整脈の特徴がないか観察する
ドブタミン塩酸塩ドブトレックス急性純化不全における心収縮力増強不整脈など
PDE3阻害薬ミルリノンミルリーラ急性心不全(他の薬剤が効果不十分な場合)心室性頻拍、心室細動、不整脈など血圧、心拍数、尿量などに注意し、不整脈の徴候がないか観察する
ピモベンダンアカルディ急性・慢性心不全(他の薬剤が効果不十分な場合)心室細動、心室頻拍、不整脈など血圧、心拍数、尿量などに注意し、不整脈の徴候がないか観察する。

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