就職先を考えていると、求人情報に「年間休日120日」って書いてあるのを見ませんか?でも、この年間休日って書いてあるけど、どのぐらいのペースで休みがあるかちゃんと考えないと、オーバーワークになることがありますので注意してみてくださいね!
実際のところ、年間休日ってどのぐらいだと多いのか、少ないのか全く分からないって人も多いのではないかと思います。
そこで、年間休日って何なのかについてしっかりと解説をしていきたいと思います。
このページを読んだ最後には、求人情報の「年間休日120日!」ってどういことなのかわかるようなっていますよ!(*’▽’)
年間休日とは?
「年間休日」とは、会社が定める1年間の休日数を示します。会社ごとの規定によってきめられているので、ある程度会社にゆだねられている休日になります。
法律で定められた年間休日の最低日数は?
最低日数については、労働基準法に規定があります。
「法定休日は毎週少なくとも1日、または4週を通じて4日以上」
「労働時間の上限は週40時間」
と定めた条項があります。
ここから、「会社が確保すべき年間休日の最低日数」を算出することができます。
1年365日とします。
365日÷1週7日=約52週間
これに1週間の労働時間の40時間をかけると、会社が従業員を1年間労働させることができる時間は2085.7時間になります。
また、同じく労働基準法に「1日に8時間を超えて労働させてはならない」と定められていることから、2085.7時間を1日8時間で割ると、1年の労働日数を計算することができます。
365÷7日×40時間=2085.7時間
2085.7時間÷8時間=260日
となります。
1年間の労働日数260日を1年365日から引けは、年間休日数の最低ラインは105日ということになります。
年間休日数の最低ライン=105日
これは、あくまでも、1日8時間とした計算になるので、会社の労働時間が短くなれば最低ラインである休日数も減ります。
「年間休日」ってなにが含まれているの?
夏季休暇・年末年始休暇
毎週の定められた休日数に加え、会社が就業規則で「休日」と定めていれば夏季休暇、年末年始休暇も年間休日に含まれます。国民の祝日をはじめ、ゴールデンウィーク休暇、シルバーウィーク休暇、会社創立記念日休暇なども同様です。
有給休暇
有給休暇は、労働金法で定められた法律上の休暇にあたりますが、会社が定める公休日とは違います。また、同じ会社で働いていても人によって付与される日数や取得できる時期がことなり、年間取得日数には個人差もあります。最近では、年間有給消化率といわれる、毎年20日ほど付与される有給が何日利用されてるかを現した数値を求人ページに掲載する病院やクリニックさんがでてきています。
有給休暇は年間休日に含まれませんので、年休に関しては有給消化率を参考にするといいですね。
慶弔休暇、結婚休暇、バースデー休暇など
会社で取得できる休暇には、労働基準法で定められていないが、会社が独自に導入している「法定外の休暇」も存在します。「慶弔休暇」「結婚休暇」「リフレッシュ休暇」「バースデー休暇」「アニバーサリー休暇」などがそれにあたります。
これらの休暇取得も個人差があるので、年間休日には通例含まれません。
「年間休日120日」ってどうなの?多いほう?少ないほう?
年間休日がどうやって数えられているのかお分かりになりましたでしょうか?それでは、あらためて、「年間休日120日」ってどんなかんじなん?っていう疑問にお答えしていこうと思います。
看護師の仕事ってカレンダー通りとなることはまずないので、ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、カレンダー通りに働くとどうなるかというところからシンプルに考えてみます。
2018年の土日は104日ありました。また土日に重ならない祝日と振替休日は13日なので、年間休日は最低でも土日104日+祝日13日=117日あることになります。
これに、病院独自の夏季休暇や年末年始休暇が合算されると、年間休日は120日以上になることが多いです。年間130日を超えることもあるので、しっかりと休暇が取れているというラインはやっぱり120日ぐらいになりますね。120日はカレンダーぐらいの頻度で休日があるっていう感じですね。
ちなみに、休暇があまりとれていないと、長期間働き続けていくことが難しいので、しっかりと年間休暇数は調べておいた方がいいですよ。
では、年間休日が105日の場合はどうなるかというと、1年のうち土日だけでも104日間なので土日を全部休むと祝日と年末年始はほぼ出勤という感じですね。年間休日と比べて15日ぐらいですが、この15日というのは、結構な差に感じると思いますよ。
看護師の年間休日ってどのぐらい?
日本看護協会の調査によると、看護師の年間休日の平均は115.1日とされています。月にするとだいたい10日ほどになります。求人情報をみているときには、この基準より多いか少ないかで判断するといいですよ。
ちなみに、有給休暇の消化率で言えば、50%以上取得できている看護師は、全体の18.4%という結果がでています(日本看護協会調べ)
一方厚労省の調査では、2017年度の労働者全体の有給休暇は平均18.2日で、実際に取得できた休日数は9.0日。つまり、有給消化率は49.4%ほどになります。ちなみに、2019年4月1日から「有給休暇5日の取得義務化」が始まっています。企業規模でいうと、人数が多いほうが有給消化率がいい傾向にありますが、病院でいうと、希望の有給とはまたちがった消化の仕方もありますのでそのあたりの実態は実際に就業を希望する病院で働く人に確認できれば安心ですね。有給は発生した日から起算して2年を超えると消滅します。病院ではあまりききませんが、消化できなかった有給を買い取る企業もあるようです。休みかお金か、状況によるのでしょうか、無理ができるのは一時だけです。何年も無理して働けば早く働けなくなるので、生涯年収を考えた時には、休み休み働くのが一番だと私は思います。
まとめ
年間休日は病院ごとの就業規則で定められており、休日や休暇制度もそれぞれでことなります。仕事内容ももちろん大切なのですが、働き続けることを考えるのであれば、お休みもしっかりとあたる病院施設に就業することがいいと思います。
求人情報に記載されている「年間休日」をしっかりと確認して、自分の働き方にあった病院・施設を選んでいきましょう!
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